子どもが突然、学校に行けなくなった——
それが親にとって、どれだけ恐ろしいことか。
元不登校児の私には、
あの時の親の表情が、
家の中の凍りついた空気が、
今でも鮮明に思い出されます。
今から約20年前の中3の春——
私は不登校になりました。
実は当時、私の2つ上の姉が
いじめを受けて、不登校になっていました。
だから私は、我が家にとって2人目の不登校児。
姉が不登校になった時は、
両親も無理やり学校へ行かせようと
躍起になっていた頃でした。
毎朝ごはんの度に、
姉へ「学校へ行け!」と怒鳴りつけたり
通いたがらない姉を、
無理やり学校へ送ったり
「いじめっ子達にやり返せ!」と
力強く励まし続ける姿を
私は何も言えないまま、
見つめる日々を過ごしました。
気づけば、姉の心はズタズタ。
生きるのもやっとの状態になっていました。
だから私が不登校になった時、
両親から言われたのは
「無理に行かなくていいよ」の一言だけ。
しかし・・・
”見守りという名の放置”を受けた結果
不登校だったときに治せたはずの傷は
深く残ったまま。
大人になってから、
その傷に苦しむことになったのです。
今、我が子の不登校で苦しんでいる
お母さん、お父さん。
子どもが不登校になったことで
「まさか、うちの子に限って…」
「あんなに真面目で、いい子だったのに…」
と、悲しい気持ちが
胸に渦巻いているかもしれません。
それでも、元不登校児として
大人になった今の私から
ありのままの、等身大の想いを、
あなたへ伝えさせてください。
それは、
「今、お子さんが不登校になって
本当に良かった」
不登校は子どもたちにとって、
とても大事な”サイン”です。
ですが子どもたちは
親に本当の想いを伝えたくても、
伝える力が今は残っていません。
だからこそ、
これまでに160組のご家庭と
深く深く関わらせて頂く中で見えてきた
子供達が不登校になる本当の真実を
私の口からお伝えさせてください。
きっと、あなたのお子さんが
不登校になるまでには
色んな事があったのだと思います。
例えば、私や姉のように
学校で嫌がらせを受けた子。
お友達トラブルで、行きづらくなった子。
先生との相性が合わなかった子。
何もなかったけど
なんとなく、行けなくなった子…。
子どもが不登校に陥る入り口はさまざま。
だけど、学校側に対処を求めても
それで子供が不登校から
回復するわけではありません。
なぜなら、それらはあくまで
“不登校になるきっかけ”でしかなくて
不登校になってしまった、
本当の原因ではないからです。
子どもたちが
不登校になってしまった本当の原因。
それは
”本当の自分のまま
生きれなくなったから”
今の世の中は、大人も子どもも
“生きづらさを抱えながら生きる”ことが、
当たり前の世界になってしまいました。
その結果
みんな、本当の自分のまま
生きていきたいと思いながらも
学校や、社会のルールに合わせて
お友達に合わせて、先生に合わせて
親や周りの理想に合わせて・・・
「いい子にしなきゃ」
「親や周りを安心させなきゃ」
「できる子だと思われたい」
そう思って、仮面を被り続けながら
心の傷は、蓄積し続けていきます。
そしてある日、突然限界が来て
学校へ行けなくなってしまう・・・。
そう、不登校は
本来の生き方とズレてしまった子が
「本当の自分に戻りたい」という”魂のサイン”
子どもが不登校になって
ピンチだと思ったかもしれないけれど、
全く逆です。
子どもが人生をやり直して
本当の自分に戻れるチャンスが、来ているんです。
だからこそ
表面的に回復させて
「不登校になる前の子ども」で
学校に戻すのではなく
心の傷を癒して
「本当の自分で生きれる力」を
育んでいくことができれば
子供達は、ぶり返すことなく
元気に学校へ通えるようになっていきます。
しかし・・・
これまで、多くの親御さんとお話しする中で
「子どもの心の傷を癒したいけど、
それが難しくてできません・・・」
「親の私が、本当の自分で生きれてないから
教えることができないんです・・・」
そんなお声も、たくさんいただいてきました。
親御さんたちも、
「このままのやり方ではいけない気がする」
と、どこかでわかっているんですよね。
不登校支援で調べれば
声かけやノウハウはたくさん出てくるけれど
それをやっても、解決しない。
うまくいかない理由がわからなくて苦しい…。
どうすればいいかわからなくて
私の元へこられるお母さんがほとんど。
それも、そのはずです。
私が、これまでたくさんの親御さんと
話してきてわかったことは
親も知らずのうちに、心に深い傷を抱えて、
生きづらさを感じながら必死に生きてきている。
思えば私の両親も、
深い傷を抱えて生きてきました。
そして、そうした生き方や
親の抱えてきた心の傷は
子どもの生き方にも、
無意識のうちに大きく影響していたんです。
“親子の関係性は、
全ての人間関係の始まり。”
と、心理学では言われています。
だから、
「子どもの人生を取り戻してあげたい!」
と、心から思うなら
親と子が傷を癒すところからが、
本当のスタートなのです。
「別にそこまでしなくても、
子どもが学校に戻ればあとは自立するのでは?」
と、思われる方もいるかもしれません。
もちろん、自分で頑張ることで
自立できる子たちは一定数います。
昔の私のように。
しかし——
今、そうやって大人になった元不登校児達が
次々と心を壊していっています。
私も、心の回復が伴わないまま
表面的に自立した結果、
大人になってから
心の傷に苦しめられることになったんです。
冒頭でもお話ししたように
私は中3の春に、不登校になりました。
家族6人、一緒に住んでいるのに、
一人一人の心がつながっていない家。
父親に脅えながら、ビクビクすごす
重くてじっとりとした、
負のエネルギーで淀む空間。
不登校になって
「学校を休んでいいよ」と言われるも
寝ても起きても、何もかわり映えのない毎日。
そのうちに数ヶ月がたち、
あれよあれよと迫ってくる高校受験。
「どうしよう…」と焦るものの、
いっこうに学校へ戻れない自分に
嫌悪感を抱きながら
ただ、日々が過ぎていきました。
親に助けを求めたかったけれど
両親には「この子は強いから大丈夫」
と思われているのはわかっていました。
そして、親が姉のケアで
いっぱいいっぱいな中で
頑張ってくれていることも。
だから
弱い自分を見せてはいけない
周りを不安にさせてはいけない
姉の心のケアで必死な両親に
これ以上迷惑をかけてはいけない・・・
「私が、しっかりしなくちゃ・・・」
そうやって、自分の本音を飲み込んで
親を安心させるために
親が求めている
”元気で明るい不登校児”に
なりすましていました。
”明るい不登校”という言葉が
浸透していますが
あれは、親が望む姿を
子どもが無意識に演じているだけ。
そう、私は感じています。
表面的には、
心を休めているように見えるから
親は安心していたようですが…
不登校になってなお
偽りの自分を演じていた私は
不安がますます膨らんで
私の心を蝕んでいきました。
誰も、私の苦しみをわかってくれない。
親も、わかってくれていない。
だけどこのまま不登校だったら、
私はダメになってしまう…
そう思った私は
「実家と地元を離れて、
遠くの土地に行って、人生をやり直そう」
と決心。
無理矢理学校へ戻り、東京に就職しました。
親はすごく喜んでくれたし
「姉弟4人の中で、
あなただけは強いから大丈夫だと思ってた。」
と、言われ続けました。
だけど・・・
私の困難に立ち向かう強さは
両親を困らせないために
無理やり作り上げたかりそめの強さ。
この場で本音を言っていいなら
あの時、両親を頼りたかったし
守られたかったし、
ちゃんと、愛されたかった。
もちろん、両親の愛はあったと思います。
だけど、受け取れてはいませんでした。
大人になったあとも——
そうして私は、
不登校の傷を抱えたまま
大人になりました。
その傷は癒えることなく、
ところどころで疼いて
両親との関係を始めとして、
あらゆるところで
問題が生じるようになりました。
夢にまでみたイラストの仕事がうまくいかず、
無理をした結果、体を壊してしまう・・・
子供が2人生まれたタイミングで
結婚した元旦那が鬱になり、
会社を辞めて無職になってしまう・・・
「自分の人生が、
うまくいかない・・・」
心も体もボロボロになり
いつの間にか誰にも頼れず、
ひとりぼっちになっていました。
親から
”我慢して頑張れば、報われる日が来る”
と言われ続けて、戦ってきた人生。
なのに、現実はどうでしょう?
戦っても戦っても、幸せになれなかった。
頑張って戦い続けた結果、
私が手に入れたのは——
過干渉だった両親との関係に悩み続け
不登校の時、心の支えにしていた
「絵の仕事をする」という夢を失い
うつの元夫が自暴自棄になって暴れるのを
必死に抑えながら
生まれたばかりの
0才、1才の子育てに追われる人生。
なんとかしたくて
必死になって、あちこちに相談に通いました。
だけど——
「大変だね」
「お母さん、ちゃんと休んでね」
と言われるだけで、解決策は得られない。
両親を頼りたくても、頼れる関係じゃない。
周りに友達も、誰もいない。
「こんなに苦しい人生、
生きている意味はあるのだろうか・・・」
「私はなんのために、生きているんだろう・・・」
いつしか、生きることにに絶望して
全てを諦めそうになっていました。
そんな時に出会った
私の心を唯一支えてくれた存在が
家の近くに咲いていた
”群青色の野花”でした。
そのお花は、夏から秋にかけて
毎日咲いていました。
鮮やかな群青色に目を奪われた私は
苦しいとき
辛くなったとき
自分の人生を諦めたくなったとき
必ずお花に会いに行っていました。
会いに行くたびに
不思議と元気が湧いてきて
「あと1年、生きてみよう」
「来年も、このお花に会いたい」
そう、思うようになっていきました。
それから数年かけて、
名前も知らない、群青色の花を
心の支えにしながら
少しずつ、両親との関係を改善していき
家庭を、自分の人生を、立て直していきました。
そして、湧いてきた
―自分の人生を、誰かの役に立てたい―
という想い。
そこから不登校支援の仕事をするようになり
数年経った頃。
私をずっと支えてくれた
群青色のお花の名前が
”チコリー”だと知りました。
さらに、チコリーの花には
過干渉や見返りを求める条件付きの愛を
本当の愛に変えてくれる花
という意味があることを知りました。
両親による “過干渉” や
“愛という名のコントロール” によって傷つき
本当の自分を見失っていた私。
幼い頃から自分の居場所を感じれず、
ひとりぼっちで、孤独を感じていた私を
チコリーがずっと支えて、
癒してくれていた・・・
そう感じた時、
これまでの私の人生が全て
暖かな愛で包み込まれて
過去の辛かった記憶が
次々と癒され、書き換わっていきました。
これまで私が、いじめや不登校で
苦しい経験をし続けてきたのも
不登校の頃に願った
「絵の仕事をする」という
夢がやぶれた経験も
両親との関係で悩み続けてきたのも
結婚後に、夫婦関係が破綻してしまったことも
全て、今苦しんでいる人を
救える力をつけるための
神様からの試練であり、
ギフトだったのだと。
そして、私がちゃんと試練を乗り越えて
多くの人のお役に立てるように、
”神様は一番苦しむタイミングで、
チコリーをプレゼントしてくれたんだ——”
それからは
「私もチコリーのように、
本当の愛を与えられる存在になろう」
と決心して、
私の講座にこられる親子に
全力で関わらせて頂いています。
こうして私の人生を振り返った今、
改めてお伝えしたいことがあります。
今、子どもの不登校に苦しむ
お母さん、お父さん。
子どもの心の傷を、
浅いうちに回復させられるのは、
今だけなんです。
”不登校の傷は、今が一番浅い”
後回しにして時間が経てば、
私のようにどんどん心の傷は深くなり
次々と、心の傷が重なっていき
人生が苦しくなっていきます。
もちろん、それは子どもだけではありません。
親御さんも、気がついていないだけで
実は深く傷ついているんです。
その傷を放置したままでは
子どもを本当の意味で
救うことができないんです。
親子の心の傷を、
子どもたちが”不登校”という形で
今、教えてくれているんです。
だからこそ
不登校は、
親子にとっての人生の転機。
本当の自分に立ち返れる”チャンス”です。
子どもを回復させるために、
親子の傷と向き合い、傷を癒したい。
親子が本当の愛で包み込まれて
魂レベルで深く繋がっていってほしい。
親の本当の愛を受け取りながら
子どもにのびのびと、前へ進んでいってほしい。
不登校支援の仕事を
私の天命にするなら、
子どもの魂の輝きを奪わない
自立のサポートを広げたい。
子どもの過去の傷にとらわれて
「無理しなくていいよ」と見守り、
寄り添いすぎるのではなく
「こうであるべき」という、厳しさや
親の過干渉、コントロールでもない
子どもが、親の期待に合わせて
親や、世間の顔色をうかがって
自分をゆがめて自立するのではない
親の”本当の愛”が子どもに届いて
本当の自分のまま自立していく
あたたかな親子の繋がり——
そんな親子を
日本中に増やしていけるような
不登校支援がしたい。
そんな願いを込めて、
私の講座には「魂コネクト」
という名前をつけました。
かつては、
チコリーにすがるしかなかった
ひとりぼっちだった私。
今はもう、ひとりじゃありません。
私を支えてくれる両親や友達や、先生たち。
私の想いに賛同して、
一緒に支援の現場に立ってくれた
認定講師たち。
そして—
子どもと魂レベルで繋がれる
親子関係になりたいと願い
私を信じて、
一緒に進んでくれているお母さんたち—
私は、仲間と呼べる人ができて初めて、
人は、支えてくれる人や、
傷をわかちあえる人がいるから
弱さをさらけ出しながら強くなれる
と、知ることができたんです。
今、子どもたちと、親御さんに必要なのは
焦って勉強をさせることでも
学校に無理やり行くことでもありません。
学校や勉強は””人生におけるプロセス”
本当のゴールは、
自分らしく生きていける力をつけること。
生きる目的が
子どもから湧きでて来れば
自然と学校にも行けるようになるし
勉強もできるようになります。
そのためには
弱い自分をさらけ出してもいい
心は強く、清々しく、生きていける力を
まずは親子の関係性から育んでいくこと。
そうやって、
あなたのお子さんを
本当の自立へ導いてほしいんです。
子どもには、
導いてくれるあなたがいます。
だけど、子どもを支えるあなたにも
導いてくれる人が必要です。
一緒に問題に向き合ってくれて、
困難を乗り越える仲間が必要です。
どうか、これ以上一人で
子どもの苦しみを抱えないでください。
同じ苦しみを持つ仲間と、
一緒に進んで、不登校を乗り越えていきましょう。
大丈夫。
群青色の夜明は、必ずやってきます。
どんなに真っ暗だったとしても
やがて朝日がのぼり、新しい1日が始まります。
そのまぶしい、あたたかい光を
あなたたち親子と一緒に迎えたい。
だから私も全力で向き合って
絶対一緒に乗り越えます。
子どもの不登校に悩んで、
もう、どうすることもできないと
感じているなら
私と、認定講師たちと
仲間たちのいる場所へ来てください。
そして、一緒に学び
乗り越えていきましょう。
あなたと会える日を、心待ちにしています。
夜明ちはるより
あなたへ本当の愛をこめて―