冬眠ハリネズミタイプの解説

夜明ちはるです。

 

この記事では、『不登校タイプ診断』でお伝えした

 

・冬眠ハリネズミタイプ

・宿屋でMP回復中タイプ

・なかなか巣立てない小鳥タイプ

・生きづらさ抱える仮面タイプ

・本当の自立タイプ

 

各5つのタイプについて解説していきます。

 

宿屋でMP回復中タイプはこちら

なかなか巣立てない小鳥タイプはこちら

生きづらさ抱える仮面タイプはこちら

本当の自立タイプはこちら

 

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【はじめに】

今回、少しでも多くのご家庭の力になるために

不登校や引きこもりの現実を、ありのまま書いていきます。

 

子どもの抱える親が受け止めるにはキツイ本音も、

不登校を根本から解決できなかったケースが引き起こす残念な現実も全部書きます。

 

そうすると決めたのは、理由があります。

 

 

それは今回の診断を機に、数年前にお会いしたお母さん達と再会したこと。

 

そして、いっときご縁があったお母さん達が、

いまだお子さんの不登校に苦しみ続けているのを見たからです。

 

 

不登校改善は、本腰を入れると何年もの時間がかかるので仕方ありません。

 

途中経過を見ていく時期だって当然あります。

 

危ないとわかっていても、「何とかなるかも」と期待してしまったりします。

 

だけど…

 

当時、もっと明確に伝えておけば避けれたことも、アンケートの中にはありました。

 

 

「こうなりそうだな…」と感じてた方は、やっぱり想像通りになっていた。

 

 

正直悔しかったです。

 

未来を変えるお手伝いができなかったことも、

当時の私に、ちゃんと伝える力がなかったことも…。

 

 

不登校の親子に手を差し伸べたくて、親御さんもお子さんも笑えてる未来を手助けしたくてこの活動をしているはずなのに、私は何をしていたんだ…

 

という気持ちにさえなりました。

 

もちろん、全員を救えるだなんて思ってないし、私が直接サポートできる人数にも限りがあります。

 

 

だけど…自分が直接サポートできない人にも幸せになってほしいと思うのは、ごく普通の事じゃないでしょうか。

 

 

私はすでに、サポートするべきお母さん達がたくさんいるので、無料で相談に乗ったり、格安で鑑定することがもう難しい状況です。

 

安くすれば人は来るけれど、それだけサポートの質は下がりますし、

多忙で倒れたらサポートすることすらできなくなります。

 

 

でも、何とかして力になりたいし、「未来を変えなきゃ」「今すぐ立ち上がらなきゃ」って思ってもらいたい…。

 

だから今回の『不登校タイプ診断』という企画は、私の全力を注いで作りあげていくことにしました。

 

 

全力で書くので、内容を読んで時に苦しく感じるかもしれません。

 

後悔や罪悪感に見舞われるかもしれません。

 

身近に支えてくれる人がいない方の場合、苦しみと絶望に打ちひしがれながらも、

それでも一人でやっていかなければならないことも重々承知の上です。

 

 

それでも、まずは「現状を知る」ことがなによりも大事だからです。

 

 

だからこの先は、現状を抜け出すという覚悟を持ってお読みください。

 

 

 

私は現在、限られた人しか直接サポートできない状態だけど、

私の心はこれを読んで下さっているあなたと共にあります。

 

 

たとえ、今は苦しい現実にうちのめされていても

あなたなら乗り越えられると信じて書いていきます。

 

 

あなたがお子さんとの関係を改善させ、不登校や引きこもりの悩みから解き放たれ

成長した子どもがあなたのもとからイキイキと旅立つ背中を見送れますように。

 

あなた自身が、陽だまりの中で生きていけますように。

 

 

長くなりましたが、冬眠ハリネズミタイプの解説をはじめていきます。

 

 

【冬眠ハリネズミタイプの場合…】

まるで冬眠しているかのように、カーテンを閉めた暗いお部屋で何年もじっと引きこもったり

声掛けにも反応せず、親子間の暖かな会話がなくなる傾向にあります。

 

親や人を寄せ付けず、会話がほぼ成り立ちません。

 

警戒心むき出しで、まるでハリネズミが身を守るためにハリをむき出しにしている状況です。

 

体力はなくなり、長いこと日焼けしなかった顔は青白くなります。

 

 

何年も引きこもることも珍しくなく、最悪のケースとしては5080問題へと発展します。

(80歳の親が50歳の子供を養う状態。最近は6090問題に移行し始めているようです)

 

 

初期の登校刺激やその後の親の対応によって、引きこもりが長引くことも多々起きています。

 

 

 

~なぜ子ども達は引きこもるのか?~

 

よく、「家が好きだからこもっている」と勘違いされがちなのですがそれは違います。

 

 

ここで、想像してみてください。

 

あなたは森の中を歩いているときに、クマに襲われました。

 

しかしうまく襲撃を潜り抜け、命からがら小屋へ逃げ込んだとします。

 

 

クマは入ってこなかったので、小屋は安全な場所です。

 

 

しかし・・・

 

 

 

ひとたび外に出たら、扉の横でクマが待ち構えているかもしれません。

 

近くにはいないように見えても、茂みに隠れている可能性もあります。

 

 

それどころか、仲間を連れてくるかもしれません。

 

小屋をこじあけてきて、自分に危害を加えてくるかもしれません。

 

 

残念なことに、あなたは丸腰です。

 

”外に出たらクマに襲われるかもしれない…”

 

その状態で、小屋から出られるでしょうか?

 

 

 

そう、子ども達も一緒なのです。

 

 

安心できる場所がないから

~~~~~~~~~~~

 

家や自分の部屋でしかすごせないのです。

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

そして、子どもが部屋にこもりがちだということは

 

家の中に”クマが侵入してきている”ということ。

 

 

 

残念ながら多くのケースで、クマ=親御さんになっているようです。

 

 

なので、まず親はクマ⇒人間に戻る必要があるのです。

 

 

 

 

~なぜ、親への不信が増すのか?~

 

それには様々な理由があります。

 

 

外の社会で深く傷つき、自信を失ってしまった子は、ほとんどのケースで

 

「人が怖い」

「自分も他人も信用できない」

「どうせ自分が頑張っても無駄…」

という状態になります。

 

 

しかし、全てを自分のせいにすると、心が壊れてしまいます。

 

そのため、子ども達は『自分がこうなってしまった原因』を探し始めます。

 

 

その結果、

自分がこうなってしまったのは親の育て方が悪いからだ

 

という答えにたどり着きます。

 

 

そう思わないと、心が持たないのです。

 

 

親の期待にずっと応え続けてきて、疲れてしまったという子もいます。

 

その一方で、親や周囲の期待に応えられなかった自分への嫌悪感、罪悪感も抱えています。

 

 

親への恨みつらみ、期待に応えられない自分という存在に対する嫌悪感が高まった結果、

 

自分を信じれないし、他人も信じれない

行動したくても行動できない

人と関わりたいのに関われない、愛がほしいのに受け取れない…

 

 

 

本当は動かなきゃいけないこともわかってるけど、動く勇気も気力もなくて

 

満たされない鬱屈とした感情を日々かかえながら

 

寂しさを埋めたいけどをネット上での希薄な関係しか築けなくなります。

(もしくは、それすら難しくなります)

 

そうしてじわじわと、生きる目的や希望を失っていくのです。

 

 

 

~不登校の子供の特徴を知る~

 

不登校や引きこもりになる多くのお子さんは

・まじめで優秀、正義感が強い

・繊細で感受性豊か

・人の期待や思ってることを感じ取る能力が強い

・自分の意思を抑えて周りのために動くので、周囲の感情に敏感

 

 

このような傾向を持っています。

そしてそれとともに、親の期待に応えたいという想いを持っています。

 

 

これは人間の本能的な部分で

「親から愛されなければ、自分たちが生きていくことができない」と、わかっているからです。

 

 

そのため、親がたとえ口にしていなくても、親の願いを察してその通りに動きます。

 

例え本人が「やりたい」と言ってたとしても、本当は親がやらせたいことを子どもが察して

親の願いをかなえるために自ら「やりたい」と言ったりするのです。

 

 

よく、不登校で悩むお母さんから「これまで手がかからなかったのに…」というお声も頂くこともありますが、

 

これまで親が子どもに助けられてきたという現状があります。

 

 

でも、もう子ども達は自分を抑えて

親や周りの期待に応えて生きていく人生に限界を迎えました。

 

 

まずはそのことを受け止めて頂けたらと思います。

 

 

子ども達は不登校や引きこもりを機に、本当の自分へ戻ろうとしているのです。

 

 

 

~親の対応はどうすればいい?~

 

親御さんは必死に育ててこられたお子さんが不登校や引きこもりになり、大変焦られたことと思います。

 

親としての想いもあるし、子どもを愛しているからこその将来への焦りも出てきますよね。

 

多くの親御さんは「自分は愛せてなかったんじゃないか・・・」と落ち込まれるのですが

 

我が子を愛しているからこそ、想いが強くてうまくいかなくなることって多いじゃないですか。

 

 

だからこそですが、「何とかしなければ!」と焦ってしまった結果、

 

多くのケースで

 

・ドアの前でべったり張り付いて声をかけ続ける

・無理やりドアを開けて引っ張り出そうとする

・親の気持ちを書いたお手紙をドアの隙間から入れる

・お父さんなら、ドアの外から怒鳴り散らして動かそうとする

・ご飯やお金について言及したりする兵糧攻めや、「家を出て働け」といって子どもにはっぱをかける

 

…という行動を取ってしまうようになります。

 

ですがこれらは、子どもにとって

唯一安心できる居場所を脅かされている状態”にほかなりません。

 

 

そして、ますます子ども達のガードは高くなり、親への不信感は高まります。

 

私の講座の中にも、以前はお子さんからバリケードを設置されていたという親御さんがいますが、親御さんへの心のバリケードが実際の形として表出した形です。

 

 

ここに、無理やり割言ったらどうなるでしょうか?

 

ますます関係が悪化するケースがほとんどです。

 

子ども達は、親を傷つけてくる存在と判定して、自分を守っています。

 

 

 

では、声をかけず見守ればいいのかと言うとそれも違います。

 

 

 

多くの場合、上のような事をやってみて無意味だとわかると

 

だんだん子どもに声をかけなくなっていきます。

 

 

そうすると…

 

子どもも「親から放置された」「愛されていないんだ」「自分はやはり生きている価値がない存在なんだ」と思い込むようになります。

 

そして、ますます部屋から出なくなっていき、引きこもり状態が長期化していくのです。

 

だから、声はかけていく必要はあります。

 

ただし、子どもを不安がらせない、焦らせない、当たり障りのない声掛けからスタートしていくこと。

 

 

厳しく感じるかもしれませんが、ここまで親子の関係が落ちてしまうと、

親子は他人以下の状態からもう一度やりなおしていく覚悟で向き合う必要があります。

 

信頼を感じれない存在から自分の未来についてはっぱをかけられたり、脅されたりしても、誰だって動けません。

 

 

お子さんがハリネズミタイプだと感じた方は

 

まずは「おはよう」や「おやすみ」など…

基本的なあいさつからスタートしていきましょうね。

 

 

 

 

~引きこもり、親と顔を合わせない、近づくと震える…

お子さんの冬眠が解け始めた結果~

ここからは、講座内のお母さんのお話をします。

 

そのお母さんは、お子さんの長きにわたる引きこもり状態にずっと悩んでいました。

 

 

初めて会ったのは、2018年頃。

 

そこから年数が立った2021年に再会して、お話を伺ったところ

 

お子さんと会話をすることもままならず、顔もあわせてくれず、お母さんがそばによると震えられていた状態でした。

 

 

しかし、思い切って私の講座に参加して頂き、

お子さんと魂の部分から繋がっていくために、講座の学びを実践して頂いたところ…

 

 

ある日突然、お子さんが部屋から出てきて、家族と一緒にご飯を食べはじめる事態が発生しました。

 

お母さんは、何気なく対応したそうですが

 

他の家族はびっくりしすぎて無言になり、帰ってきたお兄ちゃんは驚きのあまり声をあげて指さしながら固まっていたそうです笑

 

 

 

そのほかにも、お母さんが握ったおむすびを2年ぶりに食べてくれたり

 

お母さんが近くにいたら絶対に長居しなかったのに、近くで長時間ゲームをするようになったり…

 

さらには、長い間、まともな会話もままなかった状態から、

お母さんに対してずっと抱えていた気持ちをぶつけてくるようにまでなってきました。

 

 

 

 

この診断を書いてから、近況をお伺いしたところ

なんと病院や床屋以外で外出できるようになっていました!

 

 

 

 

数年間の長かった冬が、ようやく溶ける時期がやってきています。

 

 

もちろん私が頑張ったわけではなく、お母さん自身が講座の学びを通して様々な気づきを見つけて、多くの人に助けられながら実践されてきたから得られた現実です。

 

 

長期引きこもりの場合は、回復のスピードもどうしても時間がかかってしまいますが、親側の取り組みを変えるだけで、お子さんも変わりはじめます。

 

 

 

~不登校の子どもと信頼関係を改善し、

いままで以上に親子の関係を手に入れる方法は?~

 

今回の企画で頂いたアンケートを読んでいくと、

・お子さんとうまく話せない

・お子さんが本音を話してくれているかわからない

・嘘をつかれるのが気になるし、どう対応していいかわからない

・子どもに頼られるようになりたいけれど、話しかけても無視される

 

など…

 

多くの方が、お子さんとの関係を良くする方法がわからず悩まれていました。

 

 

親と子の関係は、とても特別なもの。

 

そして、子どもは親との関係から人間関係や生き方の多くを学びます。

 

 

だから、子どもに自立してほしいのであれば、親と子どもの関係を改善させるのは非常に大切です。

 

 

それも、ただしゃべれる、ただやりとりできる…

 

というレベルではなくて

 

 

子が親に苦しみや本音を話せて、困った時に親を頼れて、甘えられて

親の存在から生きるエネルギーをもらうことができる…

 

そのくらいになることが理想です。

 

私はその状態を、『親子の魂が繋がる』と呼んでます。

 

 

ただ、お子さんは親を拒絶しているので、お子さんから繋ぎに来てくれることはありません。

 

親が子どもの気持ちを受け止め、深く理解していきながら

子どものために自分の価値観や思考を変えていく必要があります。

 

 

子どもは親を拒絶はしていますが、魂の部分では「親に愛されたい」と感じているので

 

親が諦めずに行動を続けていけば、子どもは必ずあなたの想いを受け取ってくれるのです。

 

 

だから、たとえ今がどんな状態だったとしても

 

 

 

変わり方がわからない…という方も、

まずは今日のお話を元に実践してみてください。

 

そうしたら、講座のお母さんのように

必ず冬眠状態が解けて、次に進めるようになりますからね♪

 

 

私も引き続き、不登校や引きこもりという出来事を通して

”親御さんの愛”と”お子さんの求める愛”をリンクさせて

親子の魂を繋げるサポートをしていこうと思います。

 

 

次回は、宿屋でMP回復中タイプの解説をしていきますね。

 

お楽しみに!

 

 

冬眠ハリネズミタイプの解説」への5件のフィードバック

  1. アスカ

    貴重なレポート、ありがとうございます。
    「家が好きだからこもっている」は本当によく言われますが、本質をしっかり捉えないと対応を間違えるな、と思いました。
    クマの例え、わかりやすかったです。
    「宿屋でMP〜」の「MP」って何だろう?とわからずにおります。

    返信
  2. 橋本裕美

    うちの子は宿屋〜タイプですが、読んでいてなるほどなと思いました。少し甘える時もあるけれど、基本は嫌だ、ママ臭い、などしか言わないこともあります。去年の冬は、まさに無理やり車に乗せ学校へ連れて行き、無理やり下ろすという事を続けてしまいました。学校でイスを蹴り、呼び出された時は、私も気が動転してしまいました。行き渋りで何とか続いてましたが、五年生の二学期は全く行けず、今に至ります。大きなケンカはだいぶ減りましたが、引き続き、子供との信頼関係を築き、お互いが安定して過ごせるよう、長い目で日々取り組んで行けたらと思います。

    返信
  3. takami

    こんにちは、解説ありがとうございます😊
    今のうちの子どもを見ていると、ここにも少し片足ありのようです。
    ただしゃべっているだけ、ただのやりとりだけ…って感じです。まだ繋がっていないんだなーって思いました。
    なので、諦めずに向き合います。

    返信
  4. 横山康子

    小学5年生の小鳥タイプの息子です。
    回復期で 次にどうサポートや声掛けをすればよいかがわからずに考えていました。
    でも、読んでいて まさに!でした。
    まだ回復していない息子に 危うく登校刺激をするところでした。 息子を傷付けないよう寄り添っていく方法を学びたいです。

    返信
  5. 小林真希

    こんばんは。
    はじめまして。
    娘は今年の中学3年生の9月から不登校になりました。
    学校は休んでいますが、毎日フリースクールへ楽しく通っています。
    学校の対応に娘が涙したりする姿を見ると親として、悲しくなります。

    返信

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